有給が取りづらいときの伝え方と仕事の整え方|「また休み?」が怖い方へ

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こんにちは、管理人の『そら』です。

有給休暇(以下、有休)を取りたい日が決まっているのに、申請画面を開いたまま手が止まってしまうことはありませんか。

「先月も休んだし、また休むと思われそう」「周りが忙しいのに、自分だけ休んでいいのかな」と考えているうちに、希望日が近づいてしまうこともあるかもしれません。

有休を取りたいのですが、理由を詳しく書かないと印象が悪いでしょうか。
「申し訳ありません」から始めたほうがいいのかも迷います……。

そら
そら

有休を伝えるときに、まず確認したいのは希望日と仕事の見通しです。
職場の手順と、自分が準備する内容を分けて整理すると、申請しやすくなります。

準備の中心は、職場の申請方法と期限を確かめ、希望日と業務の見通しを短く伝え、休む前に必要な仕事を整理することです。

休む理由を上手に説明して、周囲を納得させる必要はありません。

この記事では、有休を申請するときの例文と、休む日までの仕事の整え方を紹介します。

職場ごとに就業規則や申請方法は異なります。個別の判断が必要な場合は、勤務先の担当部署や公的な相談窓口にも確認してください。

有休を取るとき、詳しい理由まで伝える必要はある?

厚生労働省は、年次有給休暇について、原則として休養でもレジャーでも利用目的を問わず取得できると案内しています。休暇の目的によって、会社が取得の可否を決める仕組みではありません。

また、厚生労働省の「確かめよう労働条件」では、労働者が指定した具体的な月日が年休日となり、使用者の承認は必要ないと説明されています。

ただし、指定した日に休暇を与えることが「事業の正常な運営を妨げる」場合、会社が別の時季へ変更することはあります。該当するかどうかは、職場や業務の状況に応じて、個別・具体的・客観的に判断されます。

この記事では、勤怠システムへの入力など、社内で一般に使われる手続きの意味で「申請」と表現しています。会社の承認を得て初めて有休が成立する、という意味ではありません。

厚生労働省は、有休を取得した労働者に対して、不利益な取扱いをしてはいけないとも案内しています。

有休の利用目的と、仕事の日程調整は分けて考えることがポイントです。

制度の基本は、厚生労働省「労働条件・職場環境に関するルール」と、「確かめよう労働条件」の年次有給休暇の解説で確認できます。

一方で、社内の申請書に理由欄がある、所定の期限までに入力する決まりがあるなど、手続きは職場によって異なります。

私生活の事情を詳しく書きたくない場合は、人事や総務へ「理由欄は『私用のため』という記載でよいですか」と、手続きだけを確認する方法もあります。

申請前に整えておきたいこと

希望日が動かせるか、動かしにくいかを決める

最初に、自分にとって希望日を動かしても差し支えないか、動かしにくいかを整理します。

ここで考えたいのは、日程の相談を受けた場合に、自分がどこまで調整できるかです。有休の目的に優先順位を付ける必要はありません。

日を動かしても差し支えないと考えているなら、社内予定を確認して希望日を選ぶ方法があります。通院や家族の予定など、本人にとって日を変えにくい事情があるなら、できる範囲で早めに手続きをすると、その後の業務調整を進めやすくなります。

急な用事や体調の変化まで、前もって準備することはできません。その場合は勤務先の当日連絡ルールに沿って、まず上司や担当者へ連絡し、すぐに共有が必要な仕事だけを伝えてください。

当日の休みを有休として扱えるかどうかは、勤務先のルールや個別の状況によって異なるため、連絡時に確認しましょう。

就業規則と申請の締め切りを確認する

社内ポータルや就業規則で、申請先、申請期限、半日・時間単位の有休制度があるかを確認します。

分からない項目を一度に全部調べようとすると負担が増えるため、最初は「誰に・いつまでに・どの方法で」の3点を押さえてください。

口頭で伝える職場でも、あとから社内システムへの入力が必要な場合があります。
いつ、誰に伝えたかを自分のメモに残しておくと、確認の行き違いを防ぎやすくなります。

希望日・仕事の見通し・確認事項を短く伝える

申請文は、長い事情説明よりも「希望日」「仕事の見通し」「調整が必要な点」の順にすると、要点が伝わりやすくなります。

通常の申請例

「〇月〇日に年次有給休暇を取得したく、申請します。△△は前日までに完了し、□□は〇〇さんへ共有する予定です。業務上、調整が必要な点があれば教えてください」

理由を聞かれたときの例

「私用のためです。△△は前日までに対応し、□□は休み明けに再開します」

日程を動かしにくいときの例

「〇月〇日は予定の変更が難しいため、この日で申請します。急ぎの業務は〇日までに整理し、必要な内容を共有します」

まだ引き継ぎ相手が決まっていない段階なら、「引き継ぎが必要な業務は〇日までに整理して相談します」と伝える方法もあります。

申請する時点で、すべての準備が完了している必要はありません。何をいつまでに整える予定なのかが分かれば、次の相談へ進めます。

有休の申請でも、反射的に「すみません」を重ねてしまう方は、質問・お願い・感謝へ言い換える例をまとめた記事も参考にしてください。

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仕事を「済ませる・任せる・休み明け」に分ける

有休前にすべての仕事を終わらせようとすると、前日の残業が増えたり、休むこと自体を諦めたくなったりします。

そこで、仕事を次の3つに分けます。

  • 休む前に済ませる仕事
  • 誰かへ共有・引き継ぎする仕事
  • 休み明けに再開する仕事

メモを「済ませる・任せる・休み明け」の欄に分け、それぞれへ仕事を一つずつ書き出します。短いメモでも、何をどこまで準備するのか見えやすくなります。

該当する仕事がない欄は、空白のままで構いません。

引き継ぎを頼める人がいないときは、無理に誰かの名前を入れず、「不在中は保留」「確認が必要な場合は上司へ相談」など、職場で取れる対応を確認してください。

休みに入ったあと、仕事の連絡へどこまで返信するか不安な方は、連絡手段や確認時刻を決める方法もまとめています。

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「また休み?」と言われたときの返し方

申請の手順を守っていても、上司や同僚から「また休み?」と言われるのが怖い方もいるでしょう。

軽い雑談のつもりなのか、業務への懸念があるのか分からない一言ほど、返し方に迷うものです。

「この前も休んだよね」と言われると、悪いことをしたような気持ちになります。
予定を全部説明したほうがいいのでしょうか……。

そら
そら

予定の詳しい説明はせず、業務上の確認があるかを尋ねると、必要な話へ戻しやすくなります。

たとえば、次のように短く返せます。

  • 「はい、〇日は有休を取る予定です。△△は前日までに対応します」
  • 「私用です。引き継ぎが必要な内容は共有します」
  • 「業務面で調整が必要なことはありますか。あれば確認します」

短く返すことで、話題を「休む理由」から「必要な業務調整」へ戻しやすくなります。相手の機嫌まで背負う必要はありません。

その場で言葉が出ないときは、「確認して、あとで共有します」といったん会話を区切る方法もあります。

指定した日に休めないと言われたときは

年次有給休暇は、原則として労働者が指定した日に与えられ、使用者の承認は必要ありません。

一方で、指定した日に休ませることが「事業の正常な運営を妨げる」場合、会社は別の時季へ変更できます。

そのため、「その日は無理」「認められない」と言われたときは、単なる日程相談なのか、会社が時季変更を求めているのかを確認することが大切です。

「どの業務への影響があるのか」「いつなら取得できるのか」を確認し、回答をメールや社内システムに残しておくと、経緯を整理しやすくなります。

何度伝えても休めない、別の時季についても説明されない、有休を取ったことを理由に賃金や評価で不利益を受けたと感じる場合は、一人で法的な結論を出さず、次の順で確認してください。

  1. 申請日、希望日、会社からの回答を記録する
  2. 人事・総務、社内相談窓口、労働組合があれば相談する
  3. 公的な労働相談窓口へ状況を伝える

厚生労働省の委託事業である労働条件相談「ほっとライン」では、労働基準関係法令について無料・匿名で電話相談できます。

2026年4月1日時点の日本語窓口は、0120-811-610。受付時間は、平日が17時から22時、土日・祝日が9時から21時です。12月29日から1月3日までは利用できません。

この窓口から勤務先へ直接指導することはできませんが、法令や裁判例を踏まえた情報提供や、関係機関の案内を受けられます。

この記事だけで、個別の対応が適法か違法かを判断することはできません。
記録を手元に置き、実際の就業規則や会社からの説明を伝えて相談すると、確認したい点を整理しやすくなります。

最後に

有休を取りづらいと感じるとき、最初から理由や引き継ぎを完璧にまとめる必要はありません。

まずは申請の期限を確認し、希望日と仕事の見通しを短く伝えます。
休む前の仕事は「済ませる・任せる・休み明け」に分けると、何から手を付けるかが見えやすくなります。

希望日と仕事の見通しが整理できれば、申請の準備は進められます。

申請画面を開いたまま迷っていましたが、まず期限を確認して、休む前に済ませる仕事を書き出してみます。

そら
そら

はい。すべてを整えてから申請しようとせず、休みたい日と、共有が必要な仕事を一つ決めるところから始めてください。
日程を動かしにくいときは、私生活の事情を広げず、必要な業務調整を相談してくださいね。

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参考資料


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