すぐ謝ってしまう自分に疲れていませんか?——「すみません」を減らす4つの言い換え

職場の机に置かれたノートとペン お悩みへのお返事

こんにちは、管理人の『そら』です。

今回は、「悪いことをしたわけではないのに、つい『すみません』と言ってしまう」「会話のあとで、必要以上にへりくだっていた気がして疲れる」というお悩みについてお答えします。

仕事を教えてもらうときに、「何度もすみません」。

誰かに手伝ってもらったときも、「わざわざすみません」。

誘いを断るときには、「本当にすみません」と何度も謝り、家に帰ってからも「感じが悪くなかったかな」と考えてしまうことはないでしょうか。

質問したいだけなのに、最初に「すみません」と言わないと落ち着きません。

相手に迷惑をかけているような気がしてしまうんです。

そら
そら

「すみません」は、相手への気遣いを伝えやすい言葉です。

ただ、質問や感謝、依頼まで謝罪の形にしなくても、丁寧さは保てますよ。

「すみません」をすべてやめる必要はありません

最初にお伝えしたいのは、謝ること自体が悪いわけではないということです。

約束の時間に遅れた、相手の物を壊した、伝えるべきことを伝え忘れたなど、自分の行動によって相手へ迷惑をかけたときには、きちんと謝罪する必要があります。

一方、質問する、お願いする、誘いを断る、助けてもらうといった場面では、必ずしも謝罪は必要ありません。

  • 自分の行動で迷惑をかけたとき:謝る
  • 教えてもらった、助けてもらったとき:感謝する
  • 相手に何かを頼みたいとき:希望を具体的に伝える
  • 分からないことがあるとき:確認したい内容を伝える
  • 誘いや依頼を断るとき:できないことを簡潔に伝える

厚生労働省の「こころの耳」では、アサーションについて、相手の気持ちや考えを尊重しながら、自分の気持ちや考えも、その場に適した表現で伝えるコミュニケーション方法と説明しています。

また、厚生労働省の「あかるい職場応援団」では、受身型のコミュニケーションについて、意見を述べるときの例として「よく謝る」「まわりくどく言う」、口ぐせとして「すみません」が挙げられています。

相互尊重型では、意見を述べるときの例として「明確なメッセージ」、口ぐせとして「ありがとう」「私は~したい」が示されています。

自分の希望を伝えることは、相手の希望を無視することではありません。

相手が答えやすいように内容を具体的にしながら、謝罪以外の言葉を選ぶこともできます。

なぜ悪くない場面でも謝ってしまうのでしょうか

すぐ謝ってしまう背景は、人によって異なります。

「話しかけて相手の邪魔をしたくない」「嫌な顔をされたくない」「丁寧な人だと思われたい」といった気持ちが重なっている人もいるでしょう。

また、「すみません」と言えば会話を始めやすいため、深く考えずに使う習慣になっている場合もあります。

たとえば、職場で分からないことがあっても、

「こんなことを聞いたら、仕事ができないと思われるかもしれない」

と心配になり、質問したい内容よりも、相手の反応が気になってしまうことがあります。

「すみません」と言っておけば、相手を不快にさせずに済む気がします。

でも、何度も謝っていると、自分がいつも迷惑をかけている人のように感じてしまって……。

そら
そら

口癖を一度に変える必要はありません。

まずは一日に一度、別の言葉を試してみましょう。

なぜ謝ってしまうのかを、すぐに突き止める必要もありません。

先に言葉を一つ変えてみることで、「ここは謝らなくても、きちんと伝わった」と気づける場面があります。

「すみません」を減らす4つの言い換え

質問するときは「確認させてください」

仕事中に質問するとき、次のように話しかけていないでしょうか。

「忙しいところ、何度もすみません。少し聞いてもいいですか?」

相手が忙しそうな場面では、申し訳なさを長く説明するよりも、質問に必要な時間や内容を伝えたほうが、相手も判断しやすくなります。

「○○について、一点確認させてください」

「今、2~3分お時間よろしいでしょうか」

「今日中に確認したいことがあります。手が空いたときに声をかけてもらえますか」

質問の前に「確認させてください」と伝えれば、何をしたいのかが分かります。

すぐに答えてもらう必要がない場合は、「手が空いたときに」と添えることで、相手の都合にも配慮できます。

お願いするときは「お願いできますか」

依頼をするときも、「すみません」を何度も重ねると、肝心のお願いが分かりにくくなる場合があります。

「本当に申し訳ないのですが、できればお願いしたくて……」

と遠回りに話すより、相手にしてほしいことと期限を具体的に伝えてみましょう。

「この資料を、明日の午前中までに確認してもらえますか」

「帰りに牛乳を買ってきてもらえると助かります」

「今週は難しいので、来週お願いできますか」

厚生労働省の「あかるい職場応援団」でも、仕事を依頼するときは、何のために、いつまでに、何をしてほしいのかを明確にする例が紹介されています。

お願いしたからといって、相手が必ず引き受けなければならないわけではありません。

依頼する側が内容を明確にし、相手が「できる」「難しい」と答えられる余地を残すことも、相手への配慮になります。

断るときは「今回は難しいです」

誘いや頼まれごとを断る場面では、「断ったら嫌われるかもしれない」という心配から、謝罪が長くなることがあります。

けれど、謝り続けても、断るという結論は変わりません。

「誘ってくれてありがとう。今回は参加できません」

「声をかけてもらえてうれしいです。ただ、今週は難しいです」

「今日は対応できないので、別の日でもいいですか」

理由を細かく説明できないときは、「予定があります」「今週は難しいです」と短く伝える方法もあります。

一度断ったあとに説明を重ねすぎると、断るという結論が分かりにくくなり、相手も返事に迷うことがあります。

返事を求められた瞬間に判断できないときは、まず「予定を確認してから返事をします」と保留してもよいでしょう。

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助けてもらったときは「ありがとうございます」

荷物を持ってもらったとき、仕事を教えてもらったとき、家族が家事を代わってくれたとき。

「すみません」だけで終えるより、感謝を伝えたほうが、自分がうれしかったことも相手へ伝わりやすくなります。

「手伝ってくれて、ありがとうございます」

「教えてもらえて助かりました」

「時間を取ってくれて、ありがとうございます」

すでに「すみません」と言ってしまったあとでも、言い直せます。

「すみません……ではなくて、ありがとうございます」

この一言なら、普段の会話にも取り入れやすいのではないでしょうか。

実際に迷惑をかけた場面では、謝罪と感謝の両方を伝える方法もあります。

「連絡が遅くなり、申し訳ありません。待っていただき、ありがとうございます」

謝るべきことと、感謝していることを分けて伝えると、何に対する言葉なのかが相手にも分かりやすくなります。

迷ったときは、10秒だけ立ち止まってみる

「すみません」と言いそうになったときは、心の中で次のように問いかけてみてください。

私は今、何について謝ろうとしている?

具体的な失敗や迷惑が思い浮かぶなら、謝罪の言葉を伝えます。

思い浮かばなければ、今伝えたいことが「感謝」「質問」「お願い」「断り」のどれなのかを考えてみましょう。

  • 感謝なら「ありがとうございます」
  • 質問なら「確認させてください」
  • お願いなら「お願いできますか」
  • 断りなら「今回は難しいです」

最初から、すべての「すみません」を言い換える必要はありません。

今日は一度だけ、「すみません」を「ありがとうございます」に変えることを目安にしてみてください。

会話のあとに「失礼だったかもしれない」「嫌われたかもしれない」と考え続けてしまうときは、相手に起きた事実と、自分の想像を分けてみる方法もあります。

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謝ることを求められ続ける関係では、言い換えだけで解決しないこともあります

丁寧に確認したり、自分の事情を説明したりしても、相手から強く責められる。

小さな失敗を何度も持ち出され、いつも自分だけが謝罪を求められる。

そのような状況では、「すみません」を別の言葉に変えるだけで、負担が軽くなるとは限りません。

職場であれば、信頼できる上司、人事担当者、社内の相談窓口などへ状況を伝えることも選択肢の一つです。

会社に相談窓口がない、社内では相談しにくいという場合は、厚生労働省「あかるい職場応援団」の相談窓口案内から、総合労働相談コーナーなどの外部相談先を確認できます。

【外部リンク:厚生労働省「あかるい職場応援団」相談窓口のご案内

家庭やそのほかの人間関係で困っている場合も、一人で言い方を工夫し続ける必要はありません。

言葉を選んでも強く責められる状態が続くときは、信頼できる人へ状況を話し、自分だけで抱え込まないようにしてください。

最後に

「すみません」が先に出る人の中には、相手を不快にさせたくないという気持ちがある人もいるでしょう。

その気遣いを残しながら、謝罪以外の言葉を選ぶことはできます。

謝る必要がある場面では謝り、感謝する場面では「ありがとう」と伝える。

まずは今日一度だけ、誰かに助けてもらったときの「すみません」を、「ありがとうございます」に言い換えてみてください。

言い直しても構いません。うまく変えられなかった日は、また別の会話で試せます。

「すみません」と言ってしまったあとでも、「ありがとうございます」と付け足せばいいんですね。

それなら、少しずつ試せそうです。

そら
そら

はい。一度にすべて変えようとせず、伝えたい内容に合う言葉を一つ選んでみてくださいね。

もし、「本当は謝りたくなかったのに、また謝ってしまった」「あの場面では、何と言えばよかったのだろう」という気持ちが残っていたら、この下の『お便りポスト』へ置いていってください。

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