こんにちは、管理人の『そら』です。
今回は、「お盆休みに入ったのに、職場のLINEやメールを何度も見てしまう」「通知が鳴るたびに、すぐ返事をしなければと落ち着かない」というお悩みについて考えます。
家族と食事をしているときも、スマートフォンの画面が光ると、仕事の連絡ではないかと気になる。通知が来ていなくても、自分からメールを開いてしまう。
休みのはずなのに、頭の中ではずっと待機しているように感じることはありませんか。

休みに入ったのに、職場のグループLINEが気になって何度もスマホを見ています。
通知を切るのも怖くて、結局ずっと仕事をしている気分です……。

当番や緊急対応がある職場では、ただ通知を切るだけでは不安が残ります。
まず「どの連絡なら休み中も対応するか」「いつ確認するか」を確かめ、仕事との距離をつくる準備から始めましょう。
休みの日の仕事の連絡は、「全部見る・全部見ない」の二択にしない
先に結論をお伝えすると、休みの日も仕事の連絡が気になるときは、対応する範囲・連絡手段・確認する時刻を休み前に決めておくことが現実的です。
たとえば、次の3つに分けておくと、通知が届くたびに一から判断せずに済みます。
- 休み中も自分が対応する緊急連絡
- 次の出勤日に確認すればよい連絡
- 当番や別の担当者へ連絡してもらう内容
日本労働組合総連合会が2023年9月、18歳から59歳の有職者1,000人を対象に調査を行いました。
そのうち雇用者942人の72.4%が、勤務時間外に部下・同僚・上司から業務上の連絡が来ることがあると回答しています。
また、62.2%は「勤務時間外に業務上の連絡が来るとストレスを感じる」、60.7%は「連絡の内容を確認しないと、内容が気になってストレスを感じる」と回答しました。
この調査だけで、すべての働く人が同じ負担を感じるとはいえません。それでも、「連絡が来ても気になる」「見ないままでも気になる」という二つの負担があることはうかがえます。
労働安全衛生総合研究所は、仕事以外の時間に物理的・心理的に仕事から距離を取ることを「心理的ディタッチメント」と説明しています。
同研究所は、仕事と私生活の境界を明確にすることや、退勤後の仕事に関するICT利用を制限することが、心理的に仕事から離れることを促す可能性があると紹介しています。
東京都産業労働局の記事でも、スマートフォンやタブレットなどの普及によって、職場を離れても業務上のやり取りができるようになったことが、勤務時間外も仕事とつながりやすい背景として挙げられています。一方で、業種や職種によっては、業務連絡を一律に遮断することが難しい場合にも触れています。
休み中の連絡を完全になくせない職場でも、「何が来るか分からないから、ずっと見ておく」という状態から、「この条件の連絡だけ、この時刻に確認する」へ変える余地はあります。
お盆休みを守るためにしておきたい4つの準備
職場のルールと緊急連絡の範囲を確認する
最初に確かめたいのは、休暇中の連絡について職場で決まっていることです。業種や担当によっては当番制や緊急対応があり、完全に連絡を見ない方法が合わない場合もあります。
休みに入る前に、次の4点を確認しておきましょう。
- 自分は休暇中の当番や担当になっているか
- どのような内容を「緊急」として扱うか
- 緊急時は電話・メール・チャットのどれで連絡が来るか
- 自分が対応できないときは、誰へ引き継ぐか
決まりが曖昧なら、上司や担当者へ次のように確認できます。
「休暇中の連絡について確認させてください。私が対応する必要があるのは、どのような内容でしょうか。緊急時の連絡方法と、対応できない場合の連絡先も教えていただけると助かります」
「何かあったらお願いします」という言葉だけでは、どこからが「何か」なのか分かりません。具体的な場面と連絡方法まで確認しておくと、自分の判断だけで対応範囲を広げ続けるのを防ぎやすくなります。
会社から休み中の確認や対応を求められている場合は、個人の通知設定だけで解決する話ではありません。対応した時間の扱いも含め、上司や人事・労務へ確認してください。
有給を取りたいものの、「また休み?」と思われそうで申請しづらい方へ、申請時の伝え方や理由の書き方、休む前の仕事の整え方を次の記事で紹介しています。

返信する時間と、見ない時間を決める
当番などで休暇中も確認が必要な場合は、「気づいたら見る」という状態を避け、確認する時刻を決めます。
たとえば「12時に1回」「9時と17時に確認する」のように、職場のルールや担当業務に合わせて設定します。
緊急連絡が電話で来ると決まっているなら、電話は受けられる状態にして、通常のメールやチャットは次の確認時刻まで開かない方法もあります。
即時対応を求められていない連絡を次の出勤日まで確認しない運用にできるか、職場へ確認しておくと判断しやすくなります。
休暇に入ることを同僚や取引先へ伝えられる場合は、次の例文を職場のルールに合う形へ調整して使ってください。
社内向けの例文
「8月○日から○日まで休暇をいただきます。通常の連絡は○日以降に確認します。休暇中に対応が必要な案件は、○○の方法でご連絡ください」
取引先向けの例文
「8月○日から○日まで休暇のため不在にしております。期間中にいただいたご連絡は、○日以降に順次確認いたします。お急ぎの場合は、○○までご連絡ください」
お急ぎの連絡先には、職場で指定された窓口だけを記載します。
代わりの担当者が決まっていない場合は、自分の判断で名前や連絡先を載せず、先に上司へ確認してください。
仕事用の通知だけを見直す
連絡の範囲と確認時刻が決まったら、スマートフォンの通知を整えます。すべての通知を一括で止める必要はありません。
たとえば、次のような分け方ができます。
- 緊急連絡に使う電話の着信は残す
- 仕事用メールやチャットの通知音を消す
- 仕事用アプリのバッジを非表示にする
- 決めた時間帯だけ集中モードや通知オフを使う
会社から貸与された端末や、設定変更に制限があるアプリは、勤務先のルールに従ってください。
また、確認を楽にするために仕事のメールを私用アドレスへ転送したり、業務情報を個人のメモへコピーしたりせず、認められた端末と方法を使いましょう。
通知設定を決める前に、スマートフォンのメモへ次の一文を残しておくのも一案です。
「仕事の通知を見ない時間:○時から○時まで」
長時間が難しければ、まずは食事中など、仕事の確認を避けたい時間帯から考えます。
休み明け最初の仕事を1行だけ残す
「休み明けに何から始めればよいか分からない」という不安があると、忘れている仕事がないか確かめるために、休暇中もメールを開きたくなることがあります。
仕事を終える前に、休み明け最初の行動を1行だけ残しておきましょう。
8月○日 9時:○○社からのメールを確認し、見積書のファイルを開く
「たまった仕事を片づける」のように大きく書かず、最初に開くものや確認する相手まで記載します。
引き継ぎが必要な案件は別に整理し、この1行には自分が出勤して最初にすることだけを書きます。
休み明けの生活リズムや初日の負担も気になる方は、こちらの記事で準備の仕方を紹介しています。

休み中に仕事の連絡が来たときの3ステップ
準備をしていても、実際に通知が届けば、反射的に開きたくなるかもしれません。そのときは、次の順で確認します。
決めていた連絡手段と時刻かを確かめる
まず、その連絡が「緊急時に使うと決めた手段」で届いたものかを確かめます。
メールは休み明け、電話は緊急用と決めていたなら、メール通知が来ても、予定した確認時刻までは開かないという判断ができます。
ただし、当番中や職場から即時確認を指示されている場合は、そのルールを優先してください。
今対応する内容か、次の出勤日でよいかを分ける
連絡を開いたあとに迷ったら、次の3点を確認します。
- 次の出勤日まで待てない内容か
- 休暇中も自分が対応する担当になっているか
- 今必要な返信や作業が具体的に決まっているか
自分だけでは判断できないときは、休み前に確認した上司や当番へ問い合わせます。
「心配だから念のため全部対応する」と範囲を広げる前に、決めていた基準へ戻りましょう。
必要な返事だけを送り、いったん閉じる
返信が必要なら、長いやり取りを始めず、確認したことと次の対応時刻を短く伝えます。
今対応する場合
「確認しました。○時までに一次対応します。詳細は出勤後の○日に確認します」
休み明けに対応する場合
「ご連絡ありがとうございます。休暇中のため、○日以降に確認して返信します」
休み前に指定された別の窓口を案内する場合
「現在すぐの対応が難しいため、緊急の場合は○○へご連絡ください」
対応した時間や内容を記録する決まりがある職場では、指定された方法で記録します。
返信後は仕事用アプリを閉じ、決めていた「見ない時間」へ戻ります。
通知設定だけでは休めない状態が続くときは
毎週のように休日対応を求められる、連絡がいつ来るか分からず眠れない、家事や食事をしていてもスマートフォンから離れられない状態が続くなら、個人の通知設定だけでは整理しきれない場合があります。
連絡が来た日時、連絡手段、対応にかかった時間などを、職場の情報管理ルールに反しない範囲で記録し、上司や人事・労務の窓口へ相談する方法があります。
「休日の連絡をすべてなくしてほしい」と切り出しにくければ、次のように、決めたいことを具体的に伝えてみましょう。
- 緊急連絡の範囲と当番を明確にしたい
- 通常の連絡は次の出勤日に確認する運用にできるか
- 休日中に対応した時間をどのように扱うか確認したい
仕事の連絡への不安で眠れない、食欲が落ちる、出勤や日常生活へ支障が出る状態が続く場合は、医療機関へ相談することも選択肢です。職場に産業保健スタッフがいれば、そちらへ相談する方法もあります。
厚生労働省の「こころの耳」では、働く人やその家族などを対象に、電話・SNS・メール相談を案内しています。
【外部リンク:こころの耳の相談窓口】

全部の通知を切るのは、やっぱり不安です。
でも、まずは緊急時の連絡方法だけなら、職場に確認できそうです。

休み中の対応は、担当や職場のルールによって変わります。
最初に確認するのは、緊急連絡の範囲か連絡手段のどちらか一つで構いません。
最後に
休みの日も仕事の連絡が気になると、「スマートフォンを見ないようにしなければ」と自分に言い聞かせたくなるかもしれません。
しかし、必要な連絡の範囲が曖昧なままでは、通知を切っても不安が残ります。
まずは、緊急連絡の範囲・使う連絡手段・確認する時刻のうち、分からないものを一つ職場へ確認しておきましょう。
休み中に連絡が来る可能性をゼロにできなくても、判断の基準があれば、すべての通知へ反応し続けずに済むかもしれません。
連休中だけでなく、帰宅後も仕事の段取りやミスが頭から離れない方へ、こちらの記事では仕事を休息モードへ切り替える方法を紹介しています。

仕事の連絡について、「職場へどう伝えればよいか分からない」と感じたことがあれば、記事下の「お便りポスト」から聞かせてください。
緊急の相談や個別対応を行う窓口ではありませんが、今後の記事づくりの参考として大切に読ませていただきます。
参考資料
- 「“つながらない権利”に関する調査2023」/日本労働組合総連合会/2023年(2026年8月9日確認)
- 「心理的ディタッチメント: 仕事以外の時間に仕事から心理的に距離をとること」/労働安全衛生総合研究所/2023年(2026年8月9日確認)
- 「勤務時間外の業務連絡を遮断! 社員のストレス軽減のために『つながらない権利』について考えてみよう」/東京都産業労働局/2024年(2026年8月9日確認)
- 「こころの耳の相談窓口」/厚生労働省(2026年8月9日確認)

