カウンセリングで何を話せばいい?——うまく話せず、予約をためらうあなたへ

柔らかな光が差しこむ窓辺 お悩みへのお返事

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こんにちは、管理人の『そら』です。

今回は、「カウンセリングを受けてみたいけれど、何を話せばいいか分からない」「うまく説明できず、黙ってしまいそうで怖い」という、相談前の不安についてお答えします。

つらいことは、たしかにある。でも、自分でも何がつらいのか整理できていない。予約画面までは開くのに、「こんな状態で相談しても、相手を困らせるだけかも」と閉じてしまう——。

そんな経験に、心当たりはありませんか?

カウンセリングが気になっているんです。
でも、何から話せばいいのか分からなくて……。
黙ってしまったら、カウンセラーさんを困らせそうで予約できません。

そら
そら

最初に「何から話せばいいか分かりません」と伝えるだけでも大丈夫ですよ🍀
きれいに整理した話を発表する場所ではありません。
その一言が、相談の入口になります。

相談できる人がいても、実際に話せないことがあります📊

厚生労働省が2025年8月に公表した「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」では、現在の仕事や職業生活について、強い不安・悩み・ストレスとなっている事柄があると答えた労働者は68.3%でした。

また、仕事や職業生活のストレスについて相談できる人がいると答えた労働者は94.6%でしたが、そのうち実際に相談したことがある人は74.7%でした。

この調査からは、相談しなかった理由や「言葉にできなかったか」までは分かりません。ただ、相談できる相手が思い浮かぶことと、実際に悩みを口に出すことは、同じではないと分かります。

厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)の概況」

悩みを抱えていることと、その悩みを順序立てて説明できることは別のことです。言葉にできないからといって、悩みが小さいわけでも、相談する資格がないわけでもありません。

カウンセリングは、答えを用意してから行く場所ではありません。「何から話せばいいか分からない」という状態も含めて、対話しながら今の気持ちを確かめていく時間です。

カウンセリングで何を話せばいいか分からなくなる3つの理由

「こんなことで相談していいのかな」と思ってしまう

「もっと大変な人がいる」「これくらい自分で何とかしなきゃ」と比べ始めると、自分の悩みを口に出しにくくなります。

けれど、相談してよい悩みかどうかを、一人で決めてから出向く必要はありません。「相談するほどのことなのか、自分でも分かりません」という迷いから話し始めてもいいんです。

正しく説明しようとしすぎてしまう

いつから始まったのか、原因は何なのか、誰が悪いのか、結局どうしたいのか——。すべてを正確に伝えようとすると、かえって最初の一言が出にくくなります。

時系列が前後しても、途中で話がそれても構いません。まずは、いま頭に浮かんだ場面や気持ちを一つだけ伝えてみましょう。

自分の気持ちが、まだ自分にも見えていない

怒っているのか、悲しいのか、ただ疲れているのか、自分でも分からない日があります。

「理由は分からないけれど苦しい」「ずっとモヤモヤしている」という曖昧な感覚も、そのまま話してよい内容です。

働く人向けの「こころの耳」では、気持ちを整理して文章にするのが難しい人には電話相談、電話では相手の反応が気になって話しにくい人にはSNS相談が案内されています。

声で話すことだけが、相談の方法ではありません。自分が言葉にしやすい方法を選んでいいんですね。

厚生労働省「こころの耳の相談窓口」

身近な人にほど本音を話せないと感じている方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

「友達も家族もいるのに、本当の悩みだけは話せない」——そんな孤独を、感じていませんか?
友達も家族もいるのに、本当の悩みだけは話せない——調査ではほぼ2人に1人が「誰にも相談できない悩み」を抱えています。近い人ほど言えない理由と、悩みの行き場のつくり方を、そらがやさしく解説します。

最初は、この一言だけでも大丈夫です🍀

「何を話すか」を完璧に決めなくても、最初の一言だけ用意しておくと、相談を始めやすくなります。

カウンセリングの最初に使える言葉

・「何から話せばいいか、まだ整理できていません」

・「理由は分からないのですが、最近ずっとモヤモヤしています」

・「今日は、話しながら気持ちを整理したいです」

・「まだ話すのが怖いことがあるので、言える範囲から話したいです」

どれも、相談を始めるための十分な言葉です。いまは話したくないことや、自分でも答えが分からないことまで、無理に話す必要はありません。

質問されたときに、すぐ答えられなかったらどうしよう……。
時間を無駄にしていると思われないでしょうか?

そら
そら

「分かりません」「少し考える時間がほしいです」と、そのまま伝えて構いませんよ😊
言葉が止まったら、メモを読み上げたり、対面ならそのまま見せたりする方法もあります。
沈黙があっただけで、相談が失敗になるわけではありません。

今日からできる、話す準備の3つのヒント🌱

いちばん困る場面を、一つだけ選ぶ

すべての出来事をまとめる代わりに、「朝、会社へ行こうとすると苦しくなる」「家族から連絡が来ると気持ちが重くなる」など、いちばん困る場面を一つだけ選んでみましょう。

場面が一つあると、そこから「そのとき何を感じるか」「体にどんな変化があるか」を、少しずつたどりやすくなります。

いつ頃からかを、大まかに思い出す

正確な日付でなくても、「春頃から」「部署が変わってから」「ここ数週間」といった大まかな時期で十分です。

きっかけが分からなければ、「気づいたら続いていました」と伝えても構いません。

今日どうなれたら、少し助かるかを考える

「解決策を知りたい」だけが、カウンセリングの目的ではありません。

「まず話を聞いてほしい」「気持ちを整理したい」「今夜を少し楽に過ごす方法を一緒に考えたい」でも大丈夫です。

何を求めているのか分からないときは、「それもまだ分かりません」と伝えれば、そこから一緒に考えられます。

今すぐできる10秒ミニアクション

スマホのメモを開き、次の一文だけ入力してみてください。

今いちばん困っているのは、__です。

空欄には、短い言葉を一つ入れるだけで大丈夫です。「仕事」「眠れないこと」「自分の気持ちが分からないこと」でも構いません。

この一文は、きれいに話すための台本ではありません。当日に言葉が出なければ、読み上げても、手元で見ながら話してもいい。話し始めるための小さな手がかりです。

自宅から相談できる選択肢もあります💻

相談室へ行くことや、初対面の相手と向き合って話すことに緊張するなら、オンラインカウンセリングも選択肢の一つです。

オンライン心理カウンセリングの「Kimochi」には、国家資格である公認心理師を持つカウンセラーのみが在籍しています。ビデオ相談はカメラをオフにし、音声だけで受けることもできます。

対面で視線を合わせることに緊張する方や、自宅の方が話しやすい方には検討しやすい方法です。先ほどの10秒メモを、手元に置きながら相談することもできます。

ただし、Kimochiは医療機関ではなく、診断や薬の処方を行うサービスではありません。
また、月額制で、一部のプランには最低登録期間が設けられています。
料金や利用条件は変更されることがあるため、申し込む前に必ず最新の公式案内を確認してください。

カウンセリングと医療機関は、役割が異なります

厚生労働省の「こころの耳」では、カウンセリングは専門家による心理的な援助と説明されています。

一方、精神科や心療内科などの医療機関では、医師が診察を行い、必要に応じて治療や薬の処方を検討します。公認心理師によるカウンセリングは、医師の診察の代わりになるものではありません。

カウンセリングと医療機関は、どちらか一方しか利用できないものでもありません。すでに通院している方がカウンセリングも受けたい場合は、まず主治医に相談してみてください。

厚生労働省「カウンセリング効果の実際は?」

医療機関への相談も考えたい目安

・気分の落ち込みや、何をしても楽しめない状態が続いている

・眠れない、寝すぎる、食欲が大きく変わる、強い疲れが抜けない

・仕事や家事など、普段の生活を続けることが難しくなっている

・いくつもの症状が重なり、自分だけでは抱えきれないと感じている

厚生労働省は、悲しく憂うつな気分、または興味・喜びの低下を含む5つ以上の症状が2週間以上続く場合、専門家へ相談するよう勧めています。

ただし、これは「2週間たつまで相談してはいけない」という意味ではありません。生活への影響が大きいときや、つらさが急に強くなったときは、期間にかかわらず相談を検討してください。

「死にたい」「消えてしまいたい」という気持ちがあるときは、2週間待つ必要はありません。今すぐ自分を傷つけてしまいそうなときは、一人にならず、身近な人や救急につながってください。

相談先に迷うときは、厚生労働省の「まもろうよ こころ」から、電話やSNSなどの公的な相談窓口を探せます。

厚生労働省「うつ病|こころの病気について知る」

厚生労働省「まもろうよ こころ」

精神科・心療内科などは、「こころの耳」の全国医療機関検索から探せます。

厚生労働省「こころの耳 全国医療機関検索」

最初の一言だけでもいいと思うと、少し気持ちが楽になりました。
まずは「何を話せばいいか分かりません」と書いておこうと思います。

そら
そら

それで始められますよ🌱
当日、その先の言葉が出てこなくても構いません。
「今日はここまでしか話せません」と伝えることも、カウンセリングの中でできる大切な意思表示です。

最後に

カウンセリングは、話し方を採点される場所ではありません。言葉がまとまらなくても、話が前後しても、途中で黙ってしまっても、それだけで相談が失敗になることはありません。

準備をするなら、スマホに「今いちばん困っているのは、__です」と一行だけ。その一行も書けない日は、「何を話せばいいか分かりません」という気持ちを、そのまま持っていっていいんです。

言葉がまとまっていないことは、相談を受ける準備ができていないという意味ではありません。

これまで何度か予約画面を閉じてしまったとしても、それは相談する気がないからではなく、話すことへの怖さがそれだけ大きかったのかもしれません。

対面で話すことに不安がある方は、自宅から公認心理師へ相談できるサービスの内容と利用条件も確認してみてください。

オンラインカウンセリング「Kimochi」

参考資料


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命の危険がある場合や、今すぐ自分または周囲の人を傷つけてしまうおそれがある場合は、このフォームへの送信を待たず、119(救急)または110(警察)へ連絡してください。

つらさが強く、すぐに誰かと話したい場合は、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載されている電話・SNSの相談窓口をご利用ください。

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