職場がうるさくて集中できないときは?——席を動けない日の工夫と、同僚・上司への伝え方

たくさんのパソコンが置かれた職場の机 お悩みへのお返事

こんにちは、管理人の『そら』です。

今回は、「職場の話し声が気になって、同じ文章を何度も読み直してしまう」「静かにしてほしいけれど、同僚に言いづらい」というお悩みについてお答えします。

資料を確認している横で、雑談や電話の声が続いている。締め切りは近いのに作業が進まず、「みんなは平気そうなのに、私が気にしすぎなのかな」と、言い出すことまでためらってしまうことはありませんか。

職場がうるさくて集中できないときは、「何の作業が進まないか」をはっきりさせて、場所・時間・声の大きさを調整できないか考えてみましょう。
席を動けない場合も、同僚への短いお願いや、上司に作業の進め方を相談する方法があります。

みんなが楽しそうに話していると、言いづらいです。
でも、数字の確認が進まなくて……。

そら
そら

「今、数字を確認しているので、少し声を落としてもらえますか」と、何をしているか伝えてから頼む言い方もあります。

職場がうるさくて集中できないとき、まず何を変える?

同じ「音が気になる」でも、雑談、仕事に必要な通話、プリンターの作動音では、頼む相手や調整できることが違います。近い場面を探してみてください。

困っている場面最初に検討すること
近くの雑談で、文章や数字の確認が進まない確認が終わるまで、声を落とすか、少し離れた場所で話してもらう
電話や打ち合わせの声が続く通話・打ち合わせの場所や、自分が集中して作業する場所・時間を相談する
プリンターなどの機器音が気になる機器との距離や配置、点検について総務・管理担当者へ相談する
話しかけられるたびに作業が中断する急ぎか確認し、急ぎでなければ対応できる時刻を伝える

仕事に必要な会話は、止められないこともあります。たとえば電話が多い部署なら、資料を読み込む間だけ別の席を使えないか、電話当番を交代できないか、といった相談が考えられます。

機器音については、厚生労働省のガイドラインでも、不快な音が発生する情報機器・周辺機器に対する低減措置が示されています。プリンターなどの音で困る場合は、配置や点検を担当者に相談する際の参考になります。厚生労働省のガイドライン(2021年一部改正・PDF)

この記事では、主に事務作業中の話し声や機器音を扱います。工場などの大きな騒音への対応は、職場の安全衛生担当者に確認してください。

席を動けない日の工夫と、別の場所を使うときの確認

静かな時間帯があるなら、作業の順番を変える

電話が集中する時間帯などが分かっていて、締め切りにも間に合うなら、細かな確認作業を別の時間へ移す方法があります。

たとえば、電話が多い時間には必要な資料をそろえ、落ち着いた時間に数字を照合する、といった分け方です。資料の読み込みや送信前のメールの確認も、静かな時間帯に回せないか考えてみてください。

急ぎの仕事をそのまま後回しにしたり、静かになるまで残業したりする前に、上司へ相談しましょう。「今日中にこの確認を終えたいのですが、電話当番を交代できる時間はありますか」など、期限と必要な作業を一緒に伝えます。

別の場所を使えるなら、作業中だけ移れないか尋ねる

空いている打ち合わせ席などがあれば、「この資料を確認する間だけ、使ってもよいですか」と尋ねる方法があります。移る前には、予約の有無、資料を持ち込める場所か、電話や来客への対応を確認します。

「14時から20分ほど、空いている席で資料を確認してもよいですか。急ぎの連絡は社内チャットで受けられます」

社内チャットを使える職場なら、このように場所・時間・連絡方法を伝えられます。時間は例なので、実際の作業量に合わせて変えてください。

受付や電話当番などで席を離れられない場合は、担当の交代を含めて上司に相談します。自分の判断だけで持ち場を離れないようにしましょう。

耳栓やイヤホンは、使用ルールと安全を先に確認する

耳栓やイヤホンを検討する場合は、まず職場で使えるか確認してください。許可があっても、電話・呼びかけ・警報など、業務や安全に必要な音が聞き取れなくなる使い方は避けます。

周囲の音をかき消そうと、音楽の音量を上げることも避けましょう。使用できない職場や、装着するとかえって気になる場合は、席や作業時間の調整を相談してください。

中断したら、次にすることを一行残す

話しかけられて手を止めるときなどは、仕事用のメモに「次は、3行目の単価を確認」と残す方法があります。再開するときに、どこから取りかかるかを確かめるためのメモです。

書く余裕がなければ、確認中の場所に付箋を置くなど、自分に分かる目印でも構いません。ただし、これは作業を再開するための補助です。音で作業が進まない状態が続くときは、環境の調整も相談しましょう。

職場で人や周辺から感じるにおいにも困っている場合は、職場の人のにおいが耐えられないときの対策と相談のしかたも参考にしてください。

同僚に「静かにしてほしい」と伝える例文

厚生労働省「こころの耳」では、相手を尊重しながら自分の考えも伝えるコミュニケーションの方法として、アサーションを紹介しています。

以下は、その考え方を参考に、職場の場面に合わせて作った例文です。今している作業と、お願いしたいことを短く伝えます。直接伝えるのが難しい関係や、相手が怖い場合は、先に上司へ相談してください。

雑談の声を少し落としてほしいとき

「すみません、今この数字を確認しているので、少し声を落としてもらえますか」

時間を区切れるなら、「あと10分ほど、声を落としてもらえると助かります」と添えられます。会話の切れ目などに、相手の近くで短く伝えてみてください。

「いつも大声ですよね」「ほかの人も迷惑しています」と、相手を責めたり、確認していない周囲の気持ちを持ち出したりせず、自分が困っていることを伝えます。声を落としてもらえたら、「ありがとうございます」と返します。

話しかけられて、作業が中断するとき

「すみません、今、確認の途中なんですが、急ぎですか?」

急ぎでなければ、対応できる時刻を伝えます。

「この確認が終わってからでもいいですか。15時頃には終わる予定です」

急ぎの業務なら用件を聞き、どちらを優先するか判断できない場合は上司に相談します。

「仕事の話だから」と言われたとき

打ち合わせ用の席が空いているなら、たとえば次のように尋ねます。

「すみません、今この資料を確認しているので、打ち合わせはあちらの席でお願いできますか」

移れない事情がある場合は、その場で説得を続けず、上司に場所や時間の調整を相談します。相手の仕事と自分の確認作業を、どう両立させるか考えてもらいましょう。

一度お願いしても、また声が大きくなったら、何度も言うのは気が重いです。

そら
そら

繰り返すときは、上司に「集中して作業できる時間をつくりたい」と相談してみましょう。

上司には「音・作業への影響・試したいこと」を伝える

相談するときは、「誰がうるさいか」だけで話を終えず、どの作業に困っていて、何を変えたいかまで伝えます。

たとえば、次のような言い方です。

上司への相談例

「午後、近くの席で通話が重なると、見積書の数字を何度も読み直して、確認に時間がかかっています。最終確認の間だけ、空いている席を使えないでしょうか」

「午後の通話中」「見積書を何度も読み直す」「確認中だけ席を移りたい」のように、実際の場面を一つ挙げます。時間を正確に測っていなくても、「同じ箇所を何度も読み直している」など、実際に困っている様子を伝えられます。

席を移れない場合は、次のようなことも相談できます。

  • 確認作業の間だけ、電話当番を交代してもらう。
  • 近くの打ち合わせを、使える別の場所で行ってもらう。
  • 集中が必要な作業の時間帯や、担当する仕事の順番を変える。

どれも難しいなら、今の環境で期限に間に合うか、確認の方法や分担を変えられるかまで相談しましょう。

調整が決まったら、試した後に「読み直しが減って確認を進められた」「まだ電話対応で中断する」など、実際の様子を伝えます。最初の方法が合わなければ、別の調整を相談する材料になります。

頼むこと自体にためらいがある方には、お願いする内容を整理する方法もまとめています。

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調整してもつらさが続くときは

相談しても対応が決まらず、仕事への支障が続くときは、人事・総務や職場の相談窓口へ伝える方法もあります。直属の上司に言いづらい場合も、別の担当者へ相談できます。

眠れない、出勤前から強いつらさがあるなど、生活にも影響が続いている場合は、産業医・保健師や医療機関への相談も検討してください。音だけが原因だと決めつけず、困っている状態を伝えます。

職場の外で仕事のストレスや気持ちを相談したいときには、厚生労働省の「こころの耳の相談窓口」も利用できます。働く方や家族などを対象に、匿名・無料の電話、SNS、メール相談が案内されています。受付時間や利用条件は、リンク先で確認してください。

最後に

「静かにしてほしい」と切り出しにくい日は、「今、資料のこの部分を確認しているので」と、作業の話から始める方法があります。何をしていて、どう協力してほしいかを短く伝えてみてください。

席を変えられないときも、作業する時間や当番の分担を相談できます。
困る場面が繰り返すなら、同僚へのお願いだけで何とかしようとせず、上司と作業環境を見直しましょう。

仕事中だけでなく、昼休みも会話から離れて過ごしたい方は、ランチの誘いへの返し方や休む場所について、こちらの記事を参考にしてください。

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つらさが強く、すぐに誰かと話したい場合は、厚生労働省「まもろうよ こころ」に掲載されている電話・SNSの相談窓口をご利用ください。

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